メンバー紹介
2024年度
江原 優美子(EHARA Yumiko)
修士課程
ジャーナリズム&マスコミュニケーション研究、ジェンダー
一橋大学社会学部卒。学部時代は、通り魔・無差別事件の加害者の語られ方が加害者のジェンダーよってどのように変わるのかについて、加害者への同情、非難という観点から調査・分析を行いました。修士課程では、報道のされ方の分析だけでなく、ジャーナリストの実践やオーディエンスの反応にまで射程を拡げて考察したいと考えています。ジャーナリズムが報道を通じてどのように共感を生み出し、社会変革につなげることができるのかについて考える予定です。
楊 朝陽(YANG Zhaoyang)
博士課程
身体表現とジェンダー、メディア文化
中国人民大学ジャーナリズム学部卒、早稲田大学文学研究科演劇映像学・舞踊学修士課程修了。言葉よりも身体の表現に魅了され、クラシックバレエから民族舞踊、ポップダンス、アイドルダンスに至るまで、幅広いダンスに興味を持っています。修士課程では、ダンサーの身体表象を通して、ニコニコ動画サイトを「舞台」とする「踊ってみた」というダンスについて研究しました。現在の研究では、TikTokの台頭に伴い、女性ダンサーの身体が動画共有サイトからショートビデオプラットフォームへの移行といったメディア環境の変遷とどのように相互作用し、新たなネットダンス文化の形成に寄与しているのかに焦点を当てています。
葉 いずみ(YOU Izumi)
修士課程
お笑い芸人とフェミニズム
東京大学文学部社会学専修課程卒。男性多数な日本のお笑い業界における、女性芸人の振る舞いに関心を持っています。お笑い・テレビ業界の男性中心的な規範に対し、時に抵抗しながら笑いを得る女性芸人の振る舞いを、フェミニズムと関連づけながら考察したいと考えています。
羅 紫瓊(LUO Ziqiong)
研究生
デジタルメディア、オンラインコミュニティ、女性アイデンティティ
西安交通大学外国語学部卒。学部ではドラマを中心に、日本語における女性語の変化について研究しました。現在、ジェンダーの視点から女性に関するコンテンツを発信するポッドキャストに関心を持っています。オンラインコミュニティにおけるインタラクティブな行動の分析を通して、ポッドキャストがどのように女性オーディエンスのアイデンティティ構築に影響するのかについて検討したいと考えています。
杜 雨桐(DU Yutong)
修士課程
ジェンダー、オンラインフェミニズム
早稲田大学国際教養学部卒。学部時代ではVlogに対する視聴行為と孤独感との繋がりに関する事例研究を行い、メディアが女性の自己認識に与える影響に関心を寄せました。現在は「ライフスタイルVlog」を対象に、女性Vloggerが発信と受信という行為の循環を通して自己を再帰的に構築する過程と、その中で反映されるジェンダー規範の変遷を分析することで、現代社会における若者女性の自己認識の重層性を考察したいと考えています。
江連 千佳(EZURE Chika)
修士課程
フェムテック, ポストフェミニズム, 女性の身体と技術
津田塾大学総合政策学部卒。フェムテックの分野で起業した経験から、フェムテックは本当に女性のための技術と言えるのか疑問に思い、研究室の門を叩きました。学部では、フェムテックが日本の女性活躍推進政策の中でどのような役割を担っているのかを、批判的な視点から計量的に分析しました。修士でも引き続きフェムテックを研究の対象として、女性の身体を扱う技術とポストフェミニズムの関係性について批判的に探究していきたいと思っています。
2023年度
劉 楷文(LIU Kaiwen)
博士課程
ジェンダー、メディア、情動
復旦大学歴史学系卒。名古屋大学 G30 Linguistics and Cultural Studies Program 修了。
「時間がゆったりした素敵な映画を見て気持ちがすっきりした」「もふもふのぬいぐるみを抱きしめて、溶けるような気分になった」、または「推しがキラキラ踊る様子を見て、我を忘れて大感動した」こんな何かに癒される経験、皆さんにありますか?しかし、こういった物事がなぜ「癒し」になれるのか?それは誰にどのように作られているのか?その「癒す人」の労働は正しく評価されているのか?…私はこういう問題ばっかりを考えていて、日々研究生活を送っています。
修論は90年代の女性写真家に関する写真論を研究して、今は映画/映像、アート、アイドルといったメディアコンテンツ全般に興味があります。
山本 恭輔(YAMAMOTO Kyosuke)
博士課程
映画とフェミニズム、ジェンダー
千葉大学国際教養学部卒、千葉大学大学院総合国際学位プログラム修士課程修了。修士(学術)。研究領域はフェミニスト・カルチュラル・スタディーズ、メディア文化論、言語人類学など。トランスナショナルに展開するポピュラーカルチャーにおけるジェンダー・人種の問題を対象とした研究をおこなっており、特に最近は第三波・第四波とされるフェミニズムの波と、アニメーション映画やロマンティック・コメディのアダプテーションやリメイクの関係性について考えています。
毛 雲帆(MAO Yunfan)
修士課程
ジェンダー・セクシュアリティ、サブカルチャー
慶應義塾大学文学部卒。学部時代には文学専攻で女性文学を中心に研究しました。文学テクストをベースにした知の社会的意味を念におきながら、メディア空間におけるマイノリティの実践が交錯することに関心を寄せました。現在はファーリー・ファンダムを対象に、重層的なマイノリティの文化実践のなかにある多様な個のあり方およびセクシュアリティ構築に関する課題を研究しています。
方 妍 (FANG Yan)
修士課程
ジェンダー、メディア文化
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(University of California, Los Angeles)卒。学部では言語学と東アジア文化と言語について勉強してきました。現在、主にバーチャル Youtuberという新たなメディア文化において、従来のジェンダー秩序から逸脱した「バ美肉」現象に関心を持っています。実証的なアプローチを用いながら、社会的文脈やダイナミックに変遷しているメディア文化に積極的に関与し、ジェンダースウィッチング現象である「バ美肉」の影響や可能性を批判的に探究していきたいと考えています。
郝 思璐(HAO Silu)
修士課程
ドラマ, オンラインフェミニズム, オーディエンス・レスポンス
一橋大学社会学部卒。今は女性の視点からストーリーを展開するような「大女主ドラマ」と、それに対するオーディエンスのレスポンスに関心を持っています。大女主ドラマに関する意味解釈を媒体として、中国の「第3波・第4波」フェミニズムの発展について探求しようとしています。その場合、意味解釈と個人の社会実践との関連及び、中国の「第3波・第4波」フェミニズムの構築について考察したいと考えています。
十河 翔(SOGO Sho)
修士課程
ポスト・インターネットとジェンダー
慶應義塾大学大学院修了・早稲田大学大学院修了(Master of Design × MBA)。前職:エイベックス株式会社(avex) →現職:LINEヤフー株式会社(Yahoo! JAPAN)。日進月歩で進化するメディアの中で、ともすれば見過ごされがちなモノやコトに寄与できる研究を行いたいと考えております。学部で社会学を、修士でデザイン学と経営学を学んできました。現在、社会人としてメディアの業界で働いております。日々の現場で芽生えた興味関心と、これまでの経験を有機的に繋げながら、人種・性別・年齢にとらわれない、AIやWeb3、メタバースに象徴される新時代に即した研究テーマに取り組んでいきたいと思っております。修士課程では『港区女子』と、その経済圏での「可視化」がもたらす影響について、ジェンダー観点からも考察を試みたいと考えております。
2022年度
渡辺 明日翔
2022年度修士課程修了
「興味半減」から「ネタバレ」へ
パラテクストを通じたオーディエンスの反応史
牧 大登
2022年度修士課程修了
ステレオの詩学1960-70
室内空間における音の聴取の物質文化とその変容のサウンドスケープ/メディアスケープ(優秀修士論文)